何か思わず良いことがあると、「ああ、ありがたいなあ」と、自然と感謝します。
感謝している時は、幸福感に包まれた、とてもいい気分になりますね。
ですので、洋の東西を問わず、「積極的に感謝しましょう」と、よく言います。
でも、なかなか続かないですよね。すぐに忘れてしまいます。
「感謝」すると、なぜ幸福感に包まれるのでしょうか。
また、どうして続かないのでしょうか。
では、続けるにはどうすればいいのでしょうか。
このあたりを、考えてみたいと思います。
感謝の効果とは?
カリフォルニア大学デイヴィス校の研究によれば、脳科学的には、感謝をすることで、セロトニン、ドーパミン、エンドルフィン、オキシトシンなどの脳内物質が分泌されるのだそうです。
セロトニンとは、精神を安定させるなどの効果のある神経伝達物質で、特にストレスに対して効能があるそうです。
ドーパミンとは、快感や多幸感を得たり、意欲を感じたりする効果のある神経伝達物質だそうです。
エンドルフィンとは、モルヒネの約6.5倍の鎮痛作用がある神経伝達物質で、「脳内麻薬」などと呼ばれているそうです。
オキシトシンとは、これもストレスを癒して多幸感をもたらす、「幸せホルモン」「抱擁ホルモン」などと呼ばれているそうです。
すごいですね。
感謝するだけで、こんなに良い脳内物質がドバドバ出てくるなんて、
もう、感謝しない手はないですね。
どうして感謝は続かないの?
でも、感謝することって、すぐに忘れてしまいますよね。
たまに感謝できても、気づいたら忘れてしまっていて、なかなか続かないですよね。
なぜなんでしょう?
それは、人間の「考える」という能力の、そもそもの存在理由と関係があるそうです。
人間の「考える」能力とは、問題を発見したり、危険を察知したり、対策を考えたり、要するに、「自分を守る」ために備わっているものなのだそうです。
ですから、感謝する、というのは、普通「良いこと」が起こった時にするものなので、「良いことならば問題ない」と、脳は判断してしまい、「それ以上は考える必要のないこと」に分類してしまうのだそうです。
だから、感謝って、なかなか続かなかったり、すぐ忘れてしまったりするんですね。
感謝を続けるには?
では、どうすれば感謝を忘れずに、続けることができるんでしょうか?
放っておけば、自然と忘れてしまうのですから、やはり、何らかの努力が必要になります。
でも、努力して感謝する、って、なんか変な感じがしますね。不自然というか。
なので、工夫が必要になってきます。
よくネットで見かけるのは、感謝日記をつける、という方法です。
毎日、一日で起こったことを、一つずつ感謝して書く、というものです。
これをすることで、毎日、感謝の練習ができ、自然な習慣になるそうです。
毎日感謝日記をつける習慣は、健康増進に大変有効である、と専門家も提唱しているそうです。
その他、笑顔や抱擁、誠実な言葉を選ぶ、お礼状を書く、なども、有効な練習になるそうです。
要するに、努力と言うと大変そうですが、簡単な練習で習慣化してしまうのが、一番良い、ということですね。
私がよくする練習は、何か行動する前に、まず感謝してから行動する、というものです。
コツは、行動の事前に感謝すること、それと、必ず理由をつけて感謝すること、です。
実感としては、後で振り返って起こった事を感謝するよりも、数倍簡単で、しかもストレス軽減や幸福感などの実感は、大きいように感じます。
また、理由はこじつけでも大丈夫です。何も思いつかないなら、「ああ、今日も生きてる。ありがたいなあ」でもいいです。たとえ、こじつけで感謝しても、得られる幸福感は実感ですからね。
オススメの練習法です。
まとめ
感謝をすることは、科学的にも、とても良いことのようですね。
ただ、なかなか自然にはできないので、練習して習慣化することが大切なのだと思います。
皆さんも、ぜひ、感謝を生活に取り入れて、軽やかで健やかな暮らしを送ってくださいね!
それでは、また。